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私の保護継電器試験のやり方 OVGR編

私の事務所迄実習に来て頂いて、準備不足で満足にできなかったOVGRの試験方法をまとめてみました。
やり方がダサイとか、他にも良い方法が有るよ、とかご意見があるかと思いますが、我流をご容赦ください


OVGR、地絡過電圧継電器
2016.09.26-1_convert_20160925202917

私はこの継電器は、発電設備を設置している需要家に設置される継電器で、主に発電設備が地絡した場合に、発電設備を配電系統から切り離す役目をすると理解しています。
運転中の発電設備が地絡した場合、零相電流は流れないか、それほど多く無いので地絡過電圧を検出して切り離すわけです。

しかし配電系統のどの箇所(配電線や他の自家用構内)で地絡が有っても検出するので、保護強調は動作時間で調節するわけです。



まず動作電圧と動作時間は一般的には
2016.09.26-8_convert_20160925203044
電圧は10%(ミスで写真は5%でした)動作時間は0.5秒です。
これらの整定値は、私が20年前に990kWの系統連係内燃力発電所を受託した時には、電力さんと協議(ほぼ指定ですが)でした。



動作電圧の検出は、地絡過電圧を検出するZPC(又はZPD)によります
2016.09.26-2_convert_20160925202929
三相のZPDに高圧PDC線を接続します



ZPDの裏側には出力端子Nがあって
2016.09.26-3_convert_20160925202942
三相共に零相電圧トランスMPD-3Tへ接続されます



MPD-3Tです、Y1Y2はOVGRに接続されます
2016.09.26-4_convert_20160925202953


さて試験器ですが、私は実習室ではこれ、S社のBCT-50K+TVD-1000K、現地ではBCT-25Kです
2016.09.26-5_convert_20160925203005



電圧の掛け方は二通りあります、まずZPDの高圧端子に掛ける方法(三相共に掛けます)
2016.09.26-7_convert_20160925203030
竣工試験はこの方法が必須です、万一二次側のN線が断線していたら判ります



又はMPD-3TのT端子とE端子に掛けます、どちらの方法も特性は同じです
2016.09.26-6_convert_20160925203017
年次点検等は殆どがこの方法です、高圧側に短絡線付けなくて良いので外し忘れも無い



試験方法はUVRと同じです、試験スイッチを基準側にして
2016.09.26-9_convert_20160925203056



メインの電圧(電流)調整スライダックで掛けます
2016.09.26-93_convert_20160925204327
これで動作電圧と復帰電圧(最近あまりやりませんが)の測定します


動作時間の測定は、基準電圧は0ボルトですね、試験電圧は試験側に切り替えて、試験電圧調整ツマミで決めます
2016.09.26-94_convert_20160925204339
試験電圧は設定値の150%です、決めたらスイッチを基準側にしてOVGRを復帰させ、カウンターをセットしてからスイッチを試験側にすれば・・・



これで試験終了です
2016.09.26-95_convert_20160925204350

お尋ねの動作ロック可能な継電器試験はそのOVGRを持って無いので、載せることはできません。

そうそう、肝心なこと忘れていました、動作時間は、他の自家用構内で地絡事故があった場合は約0.3秒~0.4秒で他の自家用のPAS等が動作するので、これより長いことが必要です、そうでないと不必要動作します

そして万一発電機が地絡した場合は、電力さんの配電変電所のOVGRが1秒より少し早いと思われるので、それより早く切り離さないと波及事故になるので、0.5~06秒程度となります(とわたしは理解しています)

ここまで書いて、はぁ~疲れました(笑)
気が向いたら、そのうちRPR、DSR(RPRと同類)でも載せたいと思います。









コメント

コメントありがとうございます。

心配しだしたらキリが有りませんが、竣工で異常が無いのを確認したら、月次点検で零相変圧器のNE端子の電圧を測定すれば異常が判ると思います。
配電線には潜在V0があるので、少しの電圧は発生しています、あるとき電圧がなくなるとか異常が発生したら次の年次点検で高圧側に電圧を加えると良いでしょう。

PASなど高圧側で試験が困難な場合、この方法でチェックされている管理技術者さんがみえます。

いつも勉強させて頂きありがとうございます。
私は一度零相電圧検出コンデンサの不良に遭遇しました。それからは年次の時でも高圧側に試験電圧を印可するようにしています。これを言いだすと方向性PASの高圧側にもしないといけなくなりますが・・・

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