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2019-06

立て続けにDGRがおかしい

昨日小雨の中、年次点検を実施しました。
今年先輩から譲って頂いた施設です、穀物を扱うので毎年きっちりと年次点検と清掃しないとキュービクル内がとんでもなく塵埃が積もります。
建物内にキュービクルが有るので余計に凄い(独立した部屋に入れればいいのですが)



ところで写真は今月初めの施設のですが、限流ヒューズ内蔵PASのGAB型のDGRが今回もまたまたおかしい
2019.06.11-1
Voは5%設定なのに最小動作が270Vでした、月初めの施設が300Vだったので試験器に原因があるかもと調査しました
手始めに試験器をデジタルマルチメーターで校正しましたが異常なしです。

事務所の横の研修室にあるPAS(SOG)で試験しました、特性は全く正常でした。
以上により試験器に問題は無し。



次にDGRを以前公立病院を受託していた時予備に確保していた新品を出してきて試験しました(25年間で6台ほど落雷でやられたので予備を持っていました)
2019.06.17-8



DGRは汎用品なのでGAB型PASに使うため工夫しています
2019.06.17-4



DGRの右側の白いケースは、ZPDとDGRの間の零相電圧変換器のK3P-Bです(K3P-Mが一般的です)
2019.06.17-6



K3P-Bと試験器の間には疑似ZPDを接続します(竣工時は配線チェックも兼ねて昇柱し直接ZPDの一次側に電圧印加します)
2019.06.17-5
このグレーのケースの疑似ZPDは仲の良い管理技術者仲間の自作品です



以上の構成で、最小動作電圧を測定しましたが、正常でした
2019.06.17-7

Ioを150%にしておいて最小動作電圧を計測しました(この計器はリレーが動作すると数値をホールドしてくれます)

やはりDGRは落雷の地電流によるキュービクル内の接地線とDGRのZ2接地線間の電位差にやられたと思います。

再発防止はLA内蔵でVT内蔵のPAS導入が一番でしょう。




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