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2011-03

私の水害復旧の経験-2

写真は工場内に流れ込んだ流木や建物の破片が、行き止まりの場所(電気室前)に積み重なった物です。

私の水害の経験-4

低圧の復旧の説明の前に、昨日の補足説明です。

復旧後GRやOCRの動作は現在まで無かったと述べましたが、実は受電後1時間程度でOCRが動作しました。

その原因は、単相300kva変圧器3台Δ結線のうち1台がレアショートした為です。

水害直後に変圧器の内部を検査したところ、水を吸い込んで水滴が巻線の上に乗っかっているのが判りました。
そこでこの変圧器をどうするか議論しました、メンバーは年次点検を依頼していたメンテナンス会社、災害復旧の応援に派遣されていた私の勤務先の親会社(特高受電)の電気主任技術者、そして勤務先と契約していた管理技術者、そして私です(私が主任技術者になったのは管理技術者が廃業されてからです)。

私はこの変圧器はそのままでは使いたくない、メーカーに送って検査受けたいと主張しましたが、ある方の意見は「絶縁油の交換で大丈夫だ、そのほうが早くて費用も安い」、ということでその方法に決定しました。

絶縁油を交換して受電は成功しました、しかしうす暗くなって帰宅しようと会社の外部に出た時、隣のグランドの夜間照明が一瞬暗くなりました、もしかしてと会社方面を振り返ったら建物内は真っ暗です。

過電流でOCBが動作していました。
当初なかなか原因が判りませんでした、最後に変圧器の内部点検したところ、1台の内部が真っ黒でした。
高圧巻線のレアショートでした。

翌日から電気が使えるということで、スケジュールがびっしりだったので、深夜まで打ち合わせして、レンタルの変圧器を手配し、翌朝から変圧器の入れ替えを実施し、午前中には再度受電しました。

浸水からこの日までが地獄のようでした。でもこの経験はこの後の私の人生を大きく変えることになりました。
そして私だけでなく、多くの人たちが会社を去り、その人たちの人生を変えました。

私は管理技術者になって、いろんな困難やトラブルに遭遇しても、この時の経験を思い出すと不思議と冷静になって対応できました。
そういう意味では、この時の経験が無ければ管理技術者としての心構えも心細いものだったと思います。

後日談ですが、「伊勢湾台風で水没も経験したが3,000ボルトなので、6,000ボルトは厳しかった」との反省を聞き、その人を責める気にはなれませんでした。

最後に、東北で災害復旧にあたってみえる方々、必ず「あんなことが有ったな~」という時がすぐに来ます、頑張ってください。

私も災害復旧の応援に来て頂いて本当にありがたく、今でもその恩は忘れられなくて、「復旧の応援に行きたい」と家族に申し出ましたが、健康第一と止められてしまい悲しい気持ちでいっぱいです(息子が開業していたら絶対行きます)。


低圧復旧経験は明日。


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