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2009-05

PASのGR試験合理化

電気保安管理業界はとかく保守的傾向で、先輩方には何十年と同じ方法で点検測定を実施していられる方もみえます。

しかし点検の精度を落としたり、手抜きにならないようにスピードアップや合理化、むしろ安全に確実な点検方法に改善していく努力は必要と考えます。
中には「俺はずっとこの方法でやってきて何も問題は無かった、接続間違い防止策の考案なんて必要ない、接続を間違える者が悪い」と言われる先輩もみえました。

しかし会社員時代上司より「昨日と同じ作業方法で仕事をするな、絶えず新しい工夫をしなさい」という思想を植え付けられていた私は改善をするのが生き甲斐のようになっていました。
そんな私の改善事例を公開していきたいと思います。

PASのGR試験、私は基本的に自己電源実施です (方向性GRは潜在V0電圧のため誤差があり停電が必要)
そこで試験機の電源用にGRの電源端子にコードコネクタの取り付け
試験電流接続端子kt、lt、端子にはイヤホンプラグ
GR動作出力接点にはDC電源プラグ
PASのトリップ用ソレノイド回路にマイクロスイッチの取り付け

下の写真が取り付ける前の部品一式です。

GR用コネクタ類
マイクロスイッチにはコード等の誤接触で回路が開放されないようにプラスチック板でガードを付けます。

次は試験機用のメタルコンセントとプラグを6芯ケーブルで専用に作成します。
これで試験コードの取り出し保管も手間が掛からなくなります。

試験コード改造


次はコネクタをGRに接続した状態です。
マイクロスイッチの取り付け接続は細心の注意が必要です、万一接続不良があると肝心な時にトリップしません。

GRにコネクタ取り付け状態


最後に試験の様子です

GR試験の様子

最初にマイクロスイッチを押して、トリップ回路を開放し最少動作電流を測定します。

次に時限測定信号を接点側にしてGR単体の動作時間を測定します。

最後にマイクロスイッチから指を離し、時限測定信号を電圧側に切り替えて、GR動作時間とPASの動作時間を加えた総合動作時間を測定します。
総合動作時間から、GR単体動作時間を引けば、PAS単体の動作時間が算出され、PASの異常がチェックできます。

一連の試験に必要な時間は2分程度で終了します、また接続間違いによるGRの破損もありません。

年次点検等、すべての作業終了後PASSを投入して、最後にマイクロスイッチを押して試験ボタンを押せばGRの電源の確認ができます。
これで安心して帰宅できます。

また通常の月例点検時にも同様に試験すれば、GRの動作確認ができますし、GR試験器を接続して無停電でGRの最少動作電流とGR単体の動作時間の測定も可能です。
GRの製造後の年数がかなり経過している場合は半年に一回この方法で試験することも良いかと思います。

以上参考になれば幸いです。





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